成績を上げたいとお考えですか?
十分な睡眠をとる、詰め込みすぎない......など、基本的なことはすでにご存じだと思います。
しかし、勉強時間を最大限に活用するためには、どのような方法があるのでしょうか?
ここでは、試験で高得点を取り、良い成績を収めるために役立つ、科学に裏打ちされた7つの勉強法と学習テクニックをご紹介します。
もっと読む:勉強の仕方のガイドをチェック。
学習のヒント#1 :事前テストをする
勉強していても、なかなか情報を吸収できないことはありませんか? 勉強を始める前に、自分に小テストをしてみましょう。
復習の前に事前テストをすることで、情報の保持率が向上することが示されています。
さらに、Scientific Americans誌のいくつかの研究のレビューによると、答えを間違えることで、長期的には正しい答えをよりよく覚えることができるということです。
答えを推測しようとする行為でさえも、最終的に答えを得た後は、情報を脳に定着させるのに役立つ傾向があります。
さらに、過剰修正効果という現象もあります。 デューク大学の研究者は、間違った答えに自信があればあるほど、その後正しい答えをより強く記憶する傾向があることを発見しました。
この学習テクニックのヒント:
- 見直しを始める前に、練習テストをしましょう。
- 教科書の新しい章を読む前に、教科書の後ろにある質問を読み、答えを推測しましょう。
- ノートを取る時は、自分用に質問やプロンプトを書き残しておきましょう。 そして、復習するときは、まずその質問の答えを推測してから、メインのノート内容を勉強します。
学習のヒント#2:コーネル式ノートを取る
このシンプルかつ効率的なノートの取り方は、理解力を高め、頭を悩ませることなく将来の復習に役立ちます。
コーネル式ノートの取り方:
- ページを上記のように3つの主要なセクションに分割します
- 右側には簡潔にノートを書き、左側にはキーワード、キーポイント、質問を書きます
- 最後に、一歩下がって内容を振り返ります。 一番下に学んだことをまとめます
(簡単に使い始めることができるコーネルノートの無料テンプレートはこちら)
ノートを要約する行為は、すべての内容をまとめ、情報を再編成し、要点を引き出すことを促します。 情報について積極的に考えさせられるのです。
いざ復習するときには、あなたのノートは読みやすく、論理的で、理解しやすい方法で整理されています。 さらに、自分用の要約も出来上がっています!
この学習テクニックのヒント:
- 右の欄には、ノートを見直すときに再確認できるような質問を書いておきましょう。これは、小テストのヒントにもなりますし、要点を絞るのにも役立ちます
- 簡潔に書きましょう。 書き留める内容に意識を向けることが重要です
- ノートは復習しやすいように作られているので、必ず復習しましょう
もっと読む:デジタルプランナー・ステッカーのガイドをご覧ください。
学習のヒント#3:フラッシュカードを使って能動的に思い出す
フラッシュカードを使用して自分自身をテストすることは、情報を学び、保持するための最良の方法の一つです。
各カードの作成から実行まで、フラッシュカードの全プロセスでは、勉強している素材について積極的に考える必要があります。
自分自身でテストをするとき、私たちは脳内を「検索」して、答えを見つけようとしますが、これが肝心なのです。
思い出そうとするそのプロセスは、アクティブリコールと呼ばれ、認知的ストレスを活性化することで、長期記憶が強化されることが示されています。
フラッシュカードを使えば、脳を楽しく簡単に活性化させることができ、試験が近づいても思い出すのが苦ではなくなります。
この学習テクニックのヒント:
- 肢選択式の質問は避けてください。 正しい答えを認識することと、答えを出すことは同じではありません。
- 市場にはデジタルフラッシュカードアプリがいくつかあります。それらを使えば、問題集を簡単に作成することができます
- フラッシュカードは絵や手書きで書きたいが、デジタルのものがいいという方は、GoodNotesのデジタルフラッシュカードをチェック。
学習のヒント#4:複数の短いセッションで学習する(間隔を空けて繰り返す)
試験の前日に全てを詰め込むのは、うまくいかないことで有名ですが、それはなぜでしょうか?
一度に多くの情報を学ぼうとすることでストレスがたまる上、情報が定着しません。
その一因は、何かを一旦中断すると、それを思い出すために一層努力しなければならなくなる、というアクティブリコール(ヒント3参照)の法則と関係しています。
直前に詰め込む場合、読んでいるすべての情報は頭の中で鮮明に残っています。 読んだばかりの定義を暗唱するのに、それほど多くの頭脳を必要としません。
だからこそ、学習研究者は間隔をあけて反復することを勧めます。たとえば、フラッシュカードを一晩で3回やるのではなく、1週間を通して3回やる方が効果的です。
この方法では、教材から一旦離れ、少し内容を忘れてから再び復習することで、積極的に思い出すことが求められます。 これは想起練習と呼ばれ、記憶の強化に役立ちます。
忘却曲線(情報を忘れる割合)は、長期間にわたって復習すればするほど平らになります。
この学習テクニックのヒント:
- 科目やコースごとに特定の学習日を割り当てます (例えば、月曜日と水曜日はAコース、火曜日と木曜日はBコースというように)。
- このテクニックを事前テスト(ヒント1参照)と組み合わせます。 ノートを復習する際は、まず小テストをしてみましょう。
- ライトナーシステムは、フラッシュカードを使って間隔をあけつつ繰り返し学習するのに最適です(下記参照)。
学習のヒント#5:ライトナーシステムに従ってフラッシュカードを戦略的に整理する
すでに十分に理解している内容を時間をかけて勉強しても意味がありません。
ライトナーシステムで、勉強の効率を上げましょう。 これは、フラッシュカードをグループ分けする方法で、より練習する必要のあるカードを重点的に学習できるのが特長です。
簡単な使い方をご紹介します:
- 2つのボックスを作り、「難しい」と「簡単」のラベルを貼ります
- お手持ちのフラッシュカードデッキに目を通します
- 各フラッシュカードに答えた後、答えが簡単だったか難しかったかを評価し、そのカードをそれぞれ適切なボックスに分類します
次に、「簡単」のボックスに入ったカードよりも「難しい」のボックスに入ったカードのほうを頻繁に見直すようにします。 難しいカードは毎日復習し、簡単なカードは3日に1度だけ復習します。
あるカードが簡単になったら、「簡単」のボックスに分類します。 簡単なカードの答えを忘れてしまった場合は、「難しい」のボックスに戻します。
この方法を使えば、時間管理がしやすくなり、理解しにくい概念により多くの労力を割くことができます。
この学習テクニックのヒント:
- 難易度は2段階より多く設定することもできます。ほとんどの場合、3段階か4段階が使用されます。
- セットアップが面倒くさいとお思いですか? そのような事態を予測して、GoodNotesではフラッシュカード機能にこのシステムを組み込みました。 フラッシュカードを作成するだけで、ライトナーシステムを利用できます。これで自分の知識をテストしてみましょう。
学習のヒント#6:学んだことを教える(ファインマンテクニック)
10歳の子供を思い浮かべ、今あなたが勉強していることをその子に説明してみてください
(そんなの無理だとお考えですか? 量子コンピューター、音楽のハーモニー、ブラックホールを5段階の難易度(子供向けを含む)で説明した例を参考にしてみてください)。
これはファインマンテクニックの最初のステップの一つで、情報を学びやすく、伝えやすく整理する方法として使われます。
- トピック/コンセプトを学ぶ
- 子供にそれを説明する(あるいはそうすることを想像する)- 簡単な言葉を使い、簡潔に説明する
- 自分が知識不足な点を確認する。 簡単に説明するのが難しいと思うことは? 子供がまだ疑問に感じていることは? 資料をもう一度見直し、不足しているものを補う
- 説明を洗練させる
難しい概念を単純化するさまざまな方法を探すことで、頭の中の情報が少しずつ整理され、理解が深まっていきます。 知識不足のため専門用語に頼っていた部分が見えてくるはずです。
この学習テクニックのヒント:
- これをコーネル式ノートと組み合わせましょう(ヒント#2参照)。 要約を書くときは、ファインマンテクニックを使用しましょう
- 説明するのが難しすぎる場合は、類推を試みましょう。 関連性を導き出し、パターンや関係を特定することも、概念をより深く理解するのに役立ちます
学習のヒント#7:勉強グループや一緒に勉強する機会を活用する
正直なところ、勉強は決して楽しい余暇の過ごし方とは言い難いですよね?
しかし、一緒に勉強する仲間がいることで、教科書を手に取って勉強しようという気が湧き、時間が過ぎるのも早く感じます。
さらに、勉強法の中には、他の人と一緒にやる方が効果的なものもあります。
例えば:
- お互いにテストし合う。勉強会の最初にお互いに事前テストをしたり、単に一緒にフラッシュカードを使うのも良いでしょう。
- フラッシュカードのデッキを共同で作る。 「三人寄れば文殊の知恵」とはまさにこのこと。 同じ科目を勉強しているならば、それぞれの人に新しい問題を書いてもらうことで、一人で作るよりも包括的な内容のフラッシュカードのセットが完成します。
- ファインマンテクニックを使って教え合う。これは、グループの仲間があなたと同じ科目を勉強していない場合に特に効果的です。 専門用語に頼ることなく、勉強のコンセプトを相手に説明することが求められます。
ヒント:GoodNotesのような共同ノート作成ツールを使えば、一緒にいても離れていても、勉強会を円滑に進めることができます。
一緒に勉強する仲間が集まらない? ご心配なく。勉強会を行うバーチャルコミュニティもいくつかあります:
- Study Stream - 24時間365日のライブストリームに参加し、世界中の他の学生と共にバーチャルに勉強しましょう。
- GoodNotesコミュニティ - インスピレーションを得て、より良いノートを取るためのノート・シェアリング・プラットフォーム。 講義ノートやフラッシュカードなど、同じコースを勉強している他の学生が共有する有用な資料を見つけることができ、自分のノートをアップロードして他の学生を手伝うこともできます。
- Studygram Discord - Instagramの勉強ブロガー、@hara.studiesが始めたグループ。 学習のヒントやリソースを交換したり、学生生活全般について話し合ったりする場所です。
成績をアップさせる準備はできましたか?
勉強を頑張ってください!